週明け24日のニューヨーク株式市場は、米トランプ政権が不安定さを増していることへの警戒感から、大企業でつくるダウ工業株平均が4営業日連続で大幅に下落した。前週末比653・17ドル(2・91%)安い2万1792・20ドルと、ほぼ1年3カ月ぶりの安値で終えた。この米株安の流れを受けて、25日の東京市場で日経平均株価が2万円割れする可能性がある。
ハイテク株が多いナスダック市場の総合指数も急落。同140・07ポイント(2・21%)低い6192・92で引けた。株安によって投資家心理が悪化し、24日のニューヨーク商業取引所では原油価格も急落。国際指標となる「米国産WTI原油」の先物価格は、前週末比3・06ドル(6・7%)安い1バレル=42・53ドルと約1年半ぶりの安値で終えた。
トランプ大統領が「国境の壁」の建設費用計上を求めてつなぎ予算の署名を拒み、米連邦政府の一部機関が22日から閉鎖された。閉鎖が長引きそうだとの観測もあり、米経済への悪影響が懸念されている。マティス国防長官の退任をめぐるトランプ政権の混乱ぶりも市場の不安を深めた。
トランプ氏はまた、前週追加利…