第55回全国大学ラグビー選手権は来年1月2日に準決勝が東京・秩父宮であり、関西勢で唯一4強入りした天理大が10連覇を狙う帝京大と対戦する。悲願の初優勝のカギを握るのが関東から進学した立見聡明(たつみ・としあき、3年)だ。FBとして先発予定だが、司令塔のSOに入る可能性もある。
開催中の全国高校大会では「西高東低」の傾向が強まっている。ただ西日本の有力高校生の多くが帝京大を含めた関東の強豪を進学先に選び、大学ラグビー界では「東高西低」が顕著だ。全国選手権での関西勢の優勝は1984年度の同志社大以来、34大会も遠ざかる。
そんな中、群馬県出身の立見が天理大を選んだのは偶然だった。明和県央高時代はSO。全国高校大会出場経験はあったが、全国的には無名の存在だった。家庭の事情もあって卒業後は就職を希望。もともと「ラグビーはクラブチームでやろうと思っていた」という。
たまたま天理大志望のチームメ…