お天気の神様として知られる神社が東京・高円寺にある。その名も気象神社。日本で唯一とされ、催し事やビジネスの成功のために祈りに来る人たちも。昨年は女性の宮司が就任。神社離れが進む中、「天気を入り口に神社と人々がつながるきっかけになれば」と話している。
「結婚式が晴れますように」「脱・雨男」「旅行がいい天気に恵まれますように」
気象神社があるのは高円寺氷川神社(東京都杉並区)の境内。掛けられている絵馬は天気に関することばかり。天気占いに使われるげたをかたどった1枚500円の絵馬は、多い月は600枚出るという。禰宜(ねぎ)の紺谷大進さん(39)は「効果があったとお礼参りに来てくれる参拝客も多いです」と話す。
月に3、4件は祈禱(きとう)も入る。プロ野球・横浜DeNAは2015年から毎年、球団専務らが晴天祈願に訪れる。広報担当者は「横浜スタジアムは屋外球場のため、天候に左右される」。花火大会など屋外イベントの主催者や、天候が売り上げを左右するエアコンやタイヤのメーカーも足を運んでいるという。
気象神社の始まりは、戦時中の…