新年初めての取引となる4日の「大発会」の東京株式市場は、前日3日の米ニューヨーク市場での株価の大幅下落を受けて全面安で始まった。日経平均株価の新年初値は、前年12月28日の終値より359円64銭安い1万9655円13銭。その後下げ幅は一時700円超に達した。
NYダウ、660ドル安 アップル・ショックが直撃
東京外国為替市場では、安全資産とされる円を買ってドルを売る動きが進み、1ドル=107円台で前営業日の昨年12月28日午後5時時点よりおよそ3円円高ドル安水準となっている。このため、電機や機械など輸出関連株が大きく下げている。
取引開始前には東京証券取引所に証券関係者らが集まり大発会が開かれた。東証を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)の清田瞭(あきら)CEO(最高経営責任者)は「年始早々、米国株式市場が波乱の幕開けになっているが、日本企業の稼ぐ力の向上を期待している。今年のマーケットの見通しは必ずしも悪くない。年初は悪くても年末には良くなることを期待している」と述べた。大発会には麻生太郎財務相らも出席した。
3日の米ニューヨーク株式市場は、アップルが中国経済の減速を理由に大幅な業績下方修正を迫られた「アップル・ショック」で、ダウ工業株平均が660ドル安となった。