英議会で９日、欧州連合（ＥＵ）からのスムーズな離脱に必要となる、ＥＵとの協定案に関する審議が再開した。メイ首相は、昨年１２月にいったん延期した協定案の採決を１５日に予定するが、承認が得られる見通しは立たない。３月末の離脱日を控え、事態は混沌（こんとん）としたままだ。

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態度の軟化、期待はずれ

メイ首相は７日、「議員らの懸念に関して、ＥＵから追加の保証が得られるよう、引き続き取り組んでいる」と述べた。昨年１２月中旬の採決延期後にも、協定案に反対する強硬派と年末に協議の場を設けるなど、多数派工作を継続。年の瀬に地元に戻った各議員が、メイ氏に同情する有権者と会い、態度を軟化させる可能性に期待してきた。

しかし、年明け時点でも、与党…