(15日、卓球全日本選手権)
昨年、男子シングルスで大会史上最年少王者となった張本智和(15)の五つ違いの妹で、小学4年生の美和が初出場の全日本で兄を超えた。ジュニアの部で高校生に3連勝して4回戦に進み、一般の部のシングルスでも高校生を破って2回戦へ。兄は小4のときジュニアで2勝どまり、一般での初勝利は小6だった。
身長149センチ。ピッチの速さは兄に通じ、競り合いでの強さも光る。ジュニアの3回戦は相手にマッチポイントを握られてから逆転勝ち。初めての大舞台は「緊張します。でも、年上の相手のほうがプレッシャーはあると思う」と冷静に振り返った。伊藤美誠、平野美宇も同じ小4で一般の部初勝利を挙げており、平野は3回戦まで進出。次はその記録に挑む。見守った兄も「びっくり。メンタルがすごい。この調子で行けるところまでいってほしい」とエールを送った。