名古屋税関が発表した2018年12月の管内貿易概況(速報)で、輸出額が23カ月ぶりに前年同月を下回った。金額は2・3%減の1兆7081億円。ハイブリッド車(HV)が不振の米国向けを中心に、自動車輸出が落ち込んだ。
輸出額が減少に転じたのは17年1月以来。自動車が10・4%減の4835億円となったことが響いた。自動車の地域別では、全体の4割前後を占める米国向けが21・3%減と大きく減少。中国を含むアジアも18・1%減の391億円だった。いずれもHVの落ち込みが影響したという。一方、12月の輸入額は8・1%増の8996億円。原油や液化天然ガスの輸入額が増えたという。
18年の輸出額は前年比5・8%増の19兆3883億円。金属加工機械(工作機械)や自動車部品の輸出額が過去最高を更新。輸入額は12・9%増の10兆3444億円だった。