週明け28日のニューヨーク株式市場は、中国経済の減速懸念が再燃したことなどから、大企業でつくるダウ工業株平均が反落した。終値は前週末比208・98ドル(0・84%)安い2万4528ドル。下げ幅が410ドルを超す場面もあった。
朝方発表の建機大手キャタピラーの2018年10~12月期決算は、中国の需要減を受けてアジア地域での売上高が伸び悩んだ。半導体大手エヌビディアも中国経済の減速などのため売上高見通しを下方修正し、投資家心理を冷やした。
アップルなど米大手IT企業の決算や米中通商協議、米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)を今週内に控え、積極的に買い支える材料に乏しかった。
ハイテク株が多いナスダック市場の総合指数も下落し、前週末比79・17ポイント(1・10%)低い7085・69で取引を終えた。(ロサンゼルス=江渕崇)