衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZO(ゾゾ)は31日、2019年3月期の業績予想を下方修正し、純利益が昨年4月時点の予想(280億円)を36・4%下回る178億円になる見通しだと発表した。採寸専用のボディータイツ「ゾゾスーツ」を軸にしたプライベートブランド(PB)事業がつまずき、2007年の上場以来、初の減益となる見込みだ。
売上高は当初予想を19・7%下回る1180億円、本業のもうけを示す営業利益も同33・8%減の265億円にそれぞれ下方修正した。期末配当の予想も当初の22円から10円に引き下げた。年間配当は前期を5円下回り、1株あたり24円になる見通しだ。
18年1月、採寸専用で無料の「ゾゾスーツ」の配布を始め、PB事業に乗り出したが、ゾゾスーツを十分に生産できないなど生産体制の問題が相次いだ。19年3月期にPB事業で200億円の売り上げ目標を掲げていたが、18年4~12月期実績は目標の約1割の22億円にとどまり、収益の圧迫要因となった。
ゾゾは当初、ゾゾスーツの普及に伴って、中核事業の「ゾゾタウン」の売り上げも伸びると見込んでいたが、「想定していた効果が生まれなかった」としている。(筒井竜平)