トヨタ自動車は6日、2019年3月期の業績予想を下方修正し、純利益の見通しを従来予想の2兆3千億円(前年比7・8%減)から1兆8700億円(25・0%減)に引き下げた。
トヨタは当初から、19年3月期は前年に米法人減税で利益が一時的に押し上げられた反動で2年ぶりの減益になると予想。だが今回、証券の評価損も加わって減益幅が広がるとみた。
売上高は昨年11月に上方修正した29兆5千億円(0・4%増)の従来予想を据え置き、過去最高を更新する見通しだ。本業のもうけを示す営業利益の予想も2兆4千億円(前年並み)で据え置いた。
ダイハツ工業・日野自動車を含むグループの世界販売台数の見通しは、従来の1050万台(0・6%増)を1055万台(1・1%増)に上方修正した。
同日発表した18年4~12月期決算は、売上高が前年同期比3・1%増の22兆4755億円、営業利益は9・5%増の1兆9379億円、純利益は29・3%減の1兆4233億円だった。前年に米減税による利益押し上げがあった反動で、2年ぶりの減益となった。(竹山栄太郎)