サッカーの明治安田生命J1は22日、27年目のシーズンが幕を開ける。今季の18チーム中、外国籍監督は8人。最大勢力はセ大阪のミゲル・アンヘル・ロティーナ氏(61)と神戸のフアンマヌエル・リージョ氏(53)、鳥栖のルイス・カレーラス・フェレール氏(46)の3人がいるスペインだ。代表、クラブチームとも世界最高峰にある強豪国出身の指揮官たちに、日本選手の印象や、表現したいサッカーなどについて聞いた。
スーパー杯決勝点にみる憲剛の思考力(中西哲生コラム)
鳥栖・カレーラス監督「しっかりとしたポジショニングを」
身長や体重といった体格に、技術力を柱とするサッカースタイルを好む傾向――。共通点が多いと言われるスペインと日本の選手たち。現役時代に、独特なパスワークで知られるスペイン1部の名門バルセロナでのプレー経験があるカレーラス氏は、「ボールをつなぎ、しっかりとしたポジショニングをすることで、日本の選手がバルセロナと似たプレーをすることは可能だと思う」
スペインと日本の選手の間には明確な違いがあると語るのは、ロティーナ氏だ。「競争する能力は欧州の選手の方が高い。そこが、日本選手の改善点になるかもしれない」
神戸・リージョ監督「日本にFWやDFが少ないのは…」
日本選手の長所については、それぞれの考えに違いが出た。
日本での指導が3年目を迎えるロティーナ氏は「持久力に優れ、下半身にパワーのある選手が多い。身体能力は高い」と評価した。昨年9月に就任したリージョ氏が挙げたのは、速い動きの中でも正確さを失わない技術の高さだ。それゆえに「信じられないようなコンビネーションプレーが、試合のたびに起こることがある」。今季初めて日本で采配をふるうカレーラス氏は、キャンプでの練習や試合を通じて「規律正しくチームとして動くことができ、何よりも学ぶ意欲が高い」と感じたという。
日本選手の短所については、内面的な問題を指摘する声が相次いだ。
ロティーナ氏が気にしているの…