英国の欧州連合(EU)からの離脱条件を定めた協定案について、メイ英首相は24日、EUとの間で修正に向けた協議を続けるため、英議会での今月中の採決を諦め、3月12日までに改めて行うと表明した。EUから譲歩が引き出せないメイ氏は、3月29日に予定される離脱直前まで粘る意向だが、土壇場で決裂して「合意なき離脱」に陥る懸念はさらに高まりそうだ。
メイ首相「何なら支持するの」EU離脱案、展望なき否決
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EUとアラブ連盟による首脳会議に出席するため、エジプト東部シャルムエルシェイクに向かう機内で、同行記者団に語った。英メディアが伝えた。メイ氏は、EUとは「前向きな協議が続いている」と強調、26日にも双方の高官が協議する予定だとした。
メイ氏は当初、EUとの修正協議をまとめる期限を今月13日としていたが、「もう少し時間が必要」といったん先送り。その後、月末にも協議をまとめて英議会で採決したい考えを示していたが、再び先送りした形だ。
昨年11月にメイ政権とEUが…