ロンドンの交通の要衝であるヒースロー空港、シティー空港、ウォータールー駅の3カ所に5日、爆発物の入った封筒が相次いで届いた。切手はいずれもアイルランドのものだった。英警察当局の対テロ部隊は同国の協力を得て捜査している。
英警察当局によると、爆発物はいずれもA4判サイズの郵便用の封筒に入っており、開封すると小さく発火する能力があった。ヒースロー空港ではスタッフが封筒を開けて発火したが、けが人はおらず、運航にも影響はなかった。他の2カ所では開封されなかったという。
英BBCによると、使用された切手は、アイルランドで結婚式の招待状に使われるものだった。容疑者は特定されていないが、BBCは、アイルランド島統一を求めるカトリック系過激派や、交通機関に不満を持つ者、英国のEU離脱に絡み強いこだわりを持つ者などが考えられるとしている。(ロンドン=下司佳代子)