欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、英国政府は7日、離脱条件を定めた協定案の英議会下院での再採決を、12日に行うと発表した。協定を得た上での3月末離脱にこだわるメイ首相は再び重要な節目を迎えるが、過半数の支持が得られる見通しは依然立っていない。
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協定案は1月にいったん採決され、歴史的大差で否決された。メイ首相はEU側と協議し、協定案の一部を修正した上で再採決に持ち込む考えだったが、これまでのところEU側の譲歩は引き出せておらず、協定案に反発する与党・保守党の強硬離脱派や、閣外協力する北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)を説得するのは難しそうだ。
仮に12日の採決で協定案がまた否決された場合、EUとの合意がないまま3月末に離脱する「合意なき離脱」の是非を問う採決を13日までに行う。議会が「合意なき離脱」の回避を求めた場合は、3月に予定される離脱の延期の是非を14日に採決するとしている。(ロンドン=下司佳代子)