親ロシア派勢力との紛争が続くウクライナで3月31日、大統領選の投票が行われ、政治の刷新を訴えるコメディータレントのボロディミル・ゼレンスキー氏(41)と現職のペトロ・ポロシェンコ大統領(53)が優勢となり、21日の決選投票に進む見通しが強まった。決選投票では、欧米の支援を受けながら立て直しを図る同国が内政の混迷から抜け出せるかが問われる。
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投票は31日午後8時(日本時間1日午前2時)に締め切られた。キエフ国際社会学研究所など3機関合同の出口調査によると、ゼレンスキー氏の予想得票率は30・60%。ポロシェンコ氏は17・80%で続き、親欧州政権が誕生した2004年の「オレンジ革命」の立役者で大統領選に3回連続の挑戦となったチモシェンコ元首相(58)は14・20%だった。
他の出口調査でも上位3人の順位は変わらず、2位のポロシェンコ氏がチモシェンコ氏を4~5ポイントほど引き離している。
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