(2日、選抜高校野球 習志野6―4明豊)
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2人の主将が習志野を引っ張った。
主将の1人、根本翔吾君(3年)は負傷のため準々決勝を欠場していたが、この日復帰。3点を先取されて迎えた三回に、チーム初安打を放った。三塁に進んだあと、一塁走者の角田勇斗君(2年)と大胆な重盗を仕掛け、生還した。
根本君の復帰を待ち望んでいたのはもう1人の主将・竹縄俊希君(3年)だ。「戻ってきてくれてうれしかった。根本をもう一度甲子園に立たせることが目標だったから」と話した。
この三回の攻撃が相手に傾いていた流れを止めた。七回に同点に追いつき、八回には桜井亨佑(こうすけ)君(2年)の本塁打などで3点を勝ち越した。
同校では例がない「ダブル主将」が始まったのは昨秋の関東大会から。冷静な竹縄君と、明るい根本君が持ち味を発揮し、チームを引っ張ってきた。2人の主将を軸に波に乗る習志野。小林徹監督(56)は「信じられないくらいのチームの成長だ。決勝ものびのびとプレーしたい」と話した。(松山紫乃)