大塚家具の大塚久美子社長が26日午後、父で創業者の大塚勝久氏と面会することになった。面会を前に勝久氏が朝日新聞の単独インタビューに応じ、心境を語った。
久美子社長に「父と和解を」 大塚家具の支援企業が提案
大塚家具「お家騒動」雪解けなるか 父娘がきょう面会へ
――伝統的な職人技に支えられた家具の価値を広げるための会を久美子さんが立ち上げたようですね。
「やっと気づいたと思う。それを目的で始めたのが大塚家具。久美子がきょうのこのチャンスを待っていたんじゃないか。悩んだ末だろう。ほめてあげたい。『気がつくのは遅くなかったよ』と言ってあげたい」
――協力を求めているようですが。
「協力できるのは私しかいないでしょう。反省したのは分かります。変わったなと。私たち親子ですからなんの問題もないですよ。ほんと生きているうちで良かったということです」
――大塚家具と匠(たくみ)大塚が合流することはあるのでしょうか。
「何年か後はあるかもしれない。持ち合いでの提携もあるかもしれませんよね。取引先は一緒ですから」
――会うのはどれくらいぶりですか。
「4年前の取締役会以来。来るかもしれないというのも、さっき聞いたばかり」
――この4年間はどういうときだったのでしょうか。
「一緒になったら、無駄を取り戻したい。いや、無駄じゃなかった。逆に生きていてよかったとおもう」(神沢和敬)