(28日 浦和2―0清水)
浦和・興梠慎三
「平成最後」のJ1ゴールは浦和のエースが射止めた。終了間際のカウンターでFW汰木(ゆるき)からのクロスを右足で浮かせ、GKをかわした。
32歳にとって連戦で疲労の色も濃いなか、「最後のチャンスだと思って死ぬ気で走った。結果として平成最後のゴールになったのは、ラッキーでしたね」。
これでJ1通算ゴール数は139。FW三浦知良(J2横浜FC)と並び、歴代6位になる数字だ。「尊敬するカズさんに並べて素直にうれしい。向こうも現役なので、今のうちに突き放したい」と笑う。
浦和の歴代タイトルにも貢献してきたが、「平成は悲しいことの方が多かった」と振り返る。自身を見いだし、鹿島から移籍するきっかけを作ったペトロビッチ監督のもとで「結果を残せなかったから」だ。
新元号になって初めて迎える次戦5月3日の磐田戦は開始時間が早い試合の一つで、「令和初」のJ1ゴールも狙える。新たな時代も、この男から目が離せない。(松本麻美)