ハンガリー・ブダペストで28日に行われた卓球の世界選手権個人戦の女子ダブルス決勝。日本選手同士のペアとして52年ぶりの世界一を目指した伊藤美誠(スターツ)、早田ひな(日本生命)組が、「不運な判定」でペースを乱された。
伊藤、早田組が2ゲームを連取し、王曼昱、孫穎莎組(中)が2ゲームを取り返して迎えた第5ゲーム、9―9の場面。早田が放ったサーブを孫穎莎のバックハンドレシーブがオーバーし、伊藤、早田組が得点してゲームポイントを握ったかに見えた。だが、主審は「サーブがネットにかかっている」と判定し、やり直しに。
伊藤と早田は場内のスクリーンを指さして抗議。テレビ中継で流れたリプレーでは、ボールはネットに触れていないように見えた。だが判定は覆らず、日本ベンチはタイムアウト。9―10とされ、10―10のジュースに持ち込んだが、最後は10―12で落とす。続く第6ゲームは8―11で奪われ、優勝を逃した。
早田はこの判定の場面について「取ったかと思ったけど……。(その後)相手も思い切ってやってきて対応できなかった」と振り返った。