英国であった地方選挙で国政与党の保守党が大敗し、メイ首相の責任を問う声が高まっている。保守党は議席の3割近くを失った。欧州連合(EU)離脱をめぐる混乱に対する、英国民のいらだちを反映したものとみられる。
地方選挙があったのは2日で、5日夜に開票作業が終了した。英BBCなどによると、今回改選となった英南部イングランドと北アイルランドの計259の自治体議会のうち、イングランドの248議会では、保守党が1330議席を失って3564議席となり、2千議席以上を失った1995年のメージャー政権以来の惨敗となった。
最大野党・労働党も82議席を減らし、2023議席に。保守党と労働党はともにEU離脱を支持するものの、離脱の仕方や条件をめぐる立場が異なり、折り合えていない。国会での合意形成は遠く、当初3月29日の予定だった離脱は10月末まで延期された。2大政党の退潮は、離脱問題への両党の対応に有権者が不満をぶつけたものだと、英メディアは分析している。
一方、EU残留も視野に国民投…