欧州連合(EU)からの離脱を進めようと、英国のメイ首相が打ち出した新たな提案への反発が広がっている。政権の主要メンバーであるレッドサム下院院内総務が22日に辞任。メイ氏が国民投票の再実施を条件付きで容認したことに「賛成できない」とした。混乱の責任を問うメイ氏への辞任圧力はこれまでになく高まっている。
レッドサム氏は、政府と議会の間の調整役として、議事日程の管理などを担当。政権内では離脱強硬派として知られていた。
メイ氏は6月初め、離脱条件を定めた協定案について、事実上4回目となる採決に臨む考えだ。すでに英議会で3回否決されたのを受けて、賛成の場合には再国民投票の是非を英議会が決められる、などとする新提案を盛り込んで野党の取り込みを狙った。しかし、反発は与野党に広がっている。
メイ首相は昨年12月、与党・…