英国のメイ首相が辞意表明したことで、次の首相となる与党保守党の党首が誰になるかが注目されている。欧州連合(EU)からの離脱をめぐるメイ氏のかじ取りに反発して、内閣を去った元閣僚らの名前が挙がっている。
本命との声があるのは、ボサボサの金髪に奇抜な言動で知られるジョンソン前外相。似ていると評判のトランプ米大統領に「彼は偉大な首相になる」と太鼓判を押されたこともある。2012年のロンドン五輪を市長として成功させ、16年の国民投票では離脱派の顔として勝利に導いた。一般党員の人気は高いものの同僚議員の人望は薄く、前回党首選は出馬を断念。メイ政権で外相にサプライズ起用されたが、EUとの協調路線にかじを切るメイ氏に反発して辞任した。
ダークホースとして急浮上しているのは、ラーブ前離脱相だ。前任者の辞任で急きょ登板し、EUと合意にこぎ着けた離脱協定案は自らが交渉窓口だったが、「支持できない」として在任4カ月で辞任。一貫して離脱を支持しており、筋を通した男として離脱派に人気を集めている。
この2人は「主権回復」を重視…