英国のメイ首相の後任を決める与党・保守党の党首選は10日夕(日本時間11日未明)、立候補の届け出が締め切られ、新旧の閣僚ら10人が乱立する事態となった。欧州連合(EU)との合意の有無に関わらず10月末には離脱するという強硬離脱派のジョンソン前外相を軸に、離脱への立ち位置をめぐって激しい選挙戦となりそうだ。
最後はEUの言いなり 「主権回復」の逆行ったメイ首相
取り決めがないままEUを離脱し、経済や市民生活の混乱も予想される「合意なき離脱」も辞さない強硬派はほかに、ジャビド内相、ラーブ前離脱相、マクベイ前労働・年金相、レッドサム前下院院内総務が立候補した。ラーブ氏は10日の決起演説で「私は英国を10月末までのEU離脱に導く信念の離脱派だ」と語った。
「トップ独走」と伝えられるジョンソン氏はこの日、英紙コラムで離脱に伴う景気刺激策として所得減税を打ち出した以外、表舞台での発言は避けている。
ゴーブ環境相、ハント外相、ハ…