陸上の第103回日本選手権大会第2日が28日、今秋のドーハ世界選手権の代表選考会を兼ねて福岡・博多の森陸上競技場であり、男子100メートル決勝は日本記録保持者で20歳のサニブラウン・ハキーム(米フロリダ大)が大会記録を更新する10秒02(向かい風0・3メートル)をマークし、2年ぶり2度目の優勝を飾り、世界選手権代表に内定した。桐生祥秀(日本生命)が10秒16で2位、小池祐貴(住友電工)が10秒19で3位に入った。
福岡出身の母も「ここ一番」強かった サニブラウン選手
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サニブラウンはレース後、「まずまずの走りだったのかなと思うんですけど、課題の部分があまり修正できず、準決勝の方がいい走りだったのかな。レースに勝ったのでそこの部分は満足」と話し、10秒02の結果については「なんとも言えないタイムですね」と話した。
サニブラウンは今月上旬の全米大学選手権で9秒97の日本新記録を樹立。2年ぶりの国内レースとなった今大会は、前日の準決勝で10秒05の大会タイ記録で走り、全体1位で決勝へ進出。決勝でも持ち味の中盤から後半にかけての加速でライバルたちを突き放したが、日本記録更新はならなかった。今大会は2冠がかかる200メートルでも20秒03の日本記録更新を狙う。