サニブラウン君が9秒97の日本記録を出しました。タイムには驚きませんが、あのハイレベルな戦いの中できっちり上位に入って自己ベストを更新したというところに強さが感じられました。絶好の風が吹き、もっとリラックスして走れる環境であれば、さらによいタイムが出ていたでしょう。
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走りは大きなストライドが特長。2017年に日本選手権の100メートルを制した時は44・7歩で走り抜いたのですが、今回は約43・5歩と聞いています。ある程度、体ができてくるとストライドを伸ばすのは難しいのですが、うまく体を使えている証拠。映像で見ると体がだいぶたくましくなった。走りのエンジンとなるお尻や太ももなどがスプリンターぽくなってきましたね。これまでは200メートル専門の選手という感じで、スタートから一気の加速というのができていませんでしたが、1位のナイジェリアの選手と遜色のない走りができていた。
彼はタイムと実力が一致しているので、どんな舞台でも同じような記録を出せる感じがあります。今秋の世界選手権での決勝進出も夢ではない。記録的に次にめざすのは蘇炳添(中国)らが持つ9秒91のアジア記録になりますかね。
私もドイツや米国の留学経験が…