(7日、高校野球群馬大会 中央中等3―1安中総合)
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安中総合の2年生エース清水惇は、試合後のベンチ裏で誓った。「秋までに粘り勝てる投手になって帰ってくる」。未来を見据えるその目に、涙はなかった。
昨夏まで主将を務めた兄の大さん(18)の後を追って入部。小学1年から一緒に野球を続けてきた兄は、部活から帰るといつも楽しそうだった。その姿に憧れ「自分も」と思った。
中学時代にU―15(15歳以下)日本代表に選ばれた実績も持つ。「なぜ強豪校に行かなかったのか」と周囲に聞かれることも多いが、「野球は楽しむためのスポーツ。強豪校で苦しい練習をしても試合に出られないより、今の方がいい」と笑う。何より、安中総合の和気あいあいとした雰囲気が好きだ。
「3年生とは今日で最後だけど、いい先輩とプレーできて幸せだった。先輩方のためにも強くなって帰ってきたい」(松田果穂)