(9日、高校野球群馬大会 桐生市商4―1勢多農林)
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勢多農林・木村樹生(たつき)(3年)、桐生市商・五十嵐彪雅(ひょうが)(3年)の好投手同士の対決は、五十嵐に軍配が上がった。
140キロ超の直球が持ち味の木村。桐生市商の高橋正志監督は「ボールを見ているとリズムがつき、調子に乗ってしまう」。選手たちには気持ちを引かず攻めろと指示した。
立ち上がりの木村はボール球が先行、「力が入って思っていた通りのストライクがとれなかった」。桐生市商は走者を出すと、バントを織り交ぜて揺さぶり、四回までに4点を挙げた。
一方、五十嵐は初回からストライクが先行。打者を早めに追い込んだ。普段は優しい性格という五十嵐。高橋監督は「きょうは攻めの気持ちが出ていた」とほめた。五十嵐も「インコースの直球で見逃しの三振もとれた。80点の出来」と納得の投球。「注目の木村君との投げ合いに勝ててうれしい」(泉野尚彦)