人民網は29日、2020年の全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)の焦点となる議題について、パソコンやスマートフォンによるオンライン調査を本格的に開始した。今回の調査では焦点となる議題が20件挙げられた。
2020年は中国にとって一里塚的意義を持つ年であり、小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成を成し遂げ、第1の百年奮闘目標を達成すると同時に、貧困脱却の難関攻略に最終勝利する年だ。今年は非凡な年でもあり、突如訪れた新型コロナウイルス感染症は中華人民共和国建国以来、最も感染拡大の速度が速く、感染範囲が広範で、感染防止・抑制が最も難しい重大な公衆衛生上の突発的事態でもある。苦しい努力を経て、良い方向へ向かうという中国の感染症との戦いの状況は一層揺るぎないものになっている。感染防止・抑制が日常化する中、今年の両会が決戦・決勝の大計をいかに協議し、新たな改革・発展の青写真を描くかに、各方面は注目している。
人民網は2002年から19年続けて全国両会の開催前にオンライン調査を行いネットユーザーの意見を募ってきた。昨年だけで延べ450万人が参加した。関心度の高まりに伴い、人民網の両会調査はすでに民意を伝え、民意を集め、人々の力を集める重要なルートとなり、会議に出席する代表・委員達が政策を決定するうえでの重要な参考ともなっている。
人々が注目する点を全面的、客観的かつ正確に反映するために、人民網は調査前に多くの専門家や学者を招待し検討会を開き、過去1年間の党と国家の重要な会議の精神、社会・民生上の重大な出来事と結び付け、最終的に社会保障・正風反腐・貧困脱却の難関攻略・法に基づく国家統治という20のキーワードを選んだ。
今年の両会の期間、人民網記者は調査結果とネットユーザーの声を代表・委員に届け、人々の声に応えるよう求めた。公衆衛生上の重大な事態により良く対応するにはどうすればよいか、教育の現代化をいかに推進するか、減税・行政手数料の減免をいかに推進するか、両会をめぐる意見や提案について、人民網は引き続き答えを見出し、深く読み解いていく。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年4月30日