【ニューヨーク坂東賢治】米仏両国が安保理各国に提示した決議案の要旨は次の通り。
一、レバノン、イスラエルでの戦闘激化に最大限の懸念を表明する。
一、拉致されたイスラエル軍兵士の無条件釈放を含め、問題解決に緊急に取り組む。
一、イスラエルにとらわれているレバノン人受刑者問題の解決に向けた努力を促す。
一、ヒズボラの攻撃即時停止、イスラエルの攻撃的な軍事行動の即時停止に基づいた戦闘の完全停止を求める。
一、両国に対し、以下の原則に基づき永続的な停戦と長期的な問題解決を支持するよう求める。
▽両国の主権、領土保全の厳格な尊重▽ブルーライン(国連が画定した国境線)の完全な尊重▽ブルーラインとリタニ川の間にレバノン軍と国際部隊だけが駐留する安全地帯の設置▽レバノンのすべての武装グループの武装解除を求めた安保理決議などの完全な履行▽レバノンへの武器、関連物資の供給を禁じる国際的体制の確立--など。
一、両国の合意を確認後、国連憲章第7章に基づく次の決議で国際部隊の配置に権限を与える。
一、国連事務総長に1週間以内に決議の履行状況を報告、さらなる決議に関係する報告を求める。
毎日新聞 2006年8月6日