アメリカのオバマ政権が最優先課題に掲げる医療保険改革について、アメリカ議会上院は、焦点の政府が関与する公的保険を盛り込んだ上院案をまとめました。
「この方向で前進させることで、強い合意形成ができていると思います」(リード上院院内総務、民主党)
アメリカ議会民主党のリード上院院内総務は26日、上院の2つの委員会がすでに可決した医療保険改革案を一つにまとめる作業が終わり、費用算定作業が終わり次第、上院本会議での採決に臨む方針を明らかにしました。
上院案は、最大の焦点でオバマ大統領が求めていた政府が関与する公的保険の創設を盛り込む一方、州政府に公的保険制度を採用しない権利を残すことにしていて、ホワイトハウスは直ちに上院案とりまとめを歓迎する声明を出しました。
上院本会議での可決のためには60票の賛成が必要ですが、公的保険を盛り込んだことで共和党議員の賛成が得にくくなったことから、60議席ギリギリしか持っていない民主党の議会指導部にとっては、綱渡りの本会議採決になりそうです。(27日07:27)