イランの低濃縮ウランを国外で加工する計画をめぐり、イランは27日、IAEA=国際原子力機関が示した計画の草案に変更を求める考えを示しました。
イラン国営のテレビによりますと、イランの持つ低濃縮ウランを軍事転用しにくい燃料に国外で加工するIAEAの草案に対し、イランは重要な変更を求めたうえで48時間以内、29日にまでに回答する考えを示しました。
イラン国内では、「濃縮ウランの国外持ち出しは慎重に進めるべき」、「濃縮ウランは持ち出さず、海外から購入すべき」などの主張が相次いでいます。
このことから、およそ1.2トンとされる濃縮ウランの国外持ち出しの量について、変更を求めるものとみられます。
時間稼ぎともとれるイランの対応に、すでに草案に合意した欧米側は「草案に変更するところは何もない」と反応するなど、いらだちを強めています。(28日05:18)