熱波や洪水の増加など、地球温暖化の悪影響に備える意識を持っている人の割合は、世界の5都市中、東京が最下位で、顕著に低かったとの調査結果をみずほ情報総研が6日までに発表した。
温暖化に対する考え方を把握するため昨年10月、東京、米ニューヨーク、英ロンドン、中国・上海、インド・ムンバイの20歳以上の男女に、インターネットを通じて調査。各都市からそれぞれ約320人の回答を得た。
温暖化の影響に対し、自分が備えておこうと「考えている」と回答した人は、東京は30%で最も低かった。ムンバイは81%で最も高かった。上海では55%、ニューヨークでは54%、ロンドンでは48%だった。
温暖化が起きているのは「科学的な事実だ」と回答したのは、東京では78%で、他の4都市(84~88%)よりも低かった。
同社は「経済危機や東日本大震災などがあり、ここ数年、国内で地球温暖化に対する意識が希薄になってきているのではないか」と分析している。〔共同〕