【ブリュッセル=御調昌邦】デンマーク警察当局は15日夕(日本時間16日未明)、首都のコペンハーゲンで2件の銃撃事件を起こしたとみられる容疑者について、22歳の同国生まれの男と発表した。武器の所持や暴力行為などの法令違反の過去があり、警察も認識していたという。ギャングとの関係もあったとしているが、氏名は公表していない。
コペンハーゲンではイスラム教と表現の自由に関する集会が行われたカフェと、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)付近で相次いで銃撃事件が発生。2人が死亡、5人が負傷した。
15日朝には男から警官が発砲を受け、応戦して射殺した。警察当局は、この男が2件の銃撃事件を起こしたとみている。
警察当局はイスラム国や他のテロリスト団体の活動に影響を受けた可能性があると分析。シリアやイラクなどの戦闘地域に渡航経験があるか調べているもようだが、現段階では不明だ。