北越紀州製紙(3865)は20日、カナダの紙パルプ製造業「アルパック・フォレスト・プロダクツ」(アルバータ州)と、同社の紙パルプの販売を手掛ける「アルパック・パルプセールズ」(ブリティッシュコロンビア州)をそれぞれ買収すると発表した。
2社の筆頭株主である三菱商事(8058)から株式を買い取り、今春に子会社にする予定。国内市場の成長が見込めないなか、需要増が期待できる海外市場に本格進出し、収益拡大を目指す。
2社の株式は三菱商事がそれぞれ70%、100%保有しており、これを取得する。価格は交渉中で、確定次第、公表するとしている。北越紀州製紙は「アルパック・フォレスト・プロダクツの株式30%を保有する王子ホールディングス(3861)とも、株式を取得する方向で今後協議していく」としている。
同社は買収を通じた連結業績への影響について「現在精査中」と説明し、「今後開示すべき事項が生じた場合は速やかに開示する」とする。〔日経QUICKニュース(NQN)〕