5日午前の東京外国為替市場で円相場は反落した。12時時点は1ドル=119円77~79銭近辺と前日17時時点に比べ11銭の円安・ドル高で推移している。前日のニューヨーク市場では米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が前月比で上昇したものの米株式相場が軟調だったことで方向感は乏しかった。5日の東京市場は、こうした流れを引き継いで横ばい圏で始まった。その後、日経平均株価が前日比上昇に転じたことで低金利通貨の円の売りが出たことや、10時前後の中値決済で国内輸入企業の円売りが増えたことをきっかけに下落した。
9~12時の円の高値は119円62銭近辺、安値は119円85銭近辺で、値幅は23銭程度だった。
円は対ユーロで大幅に続伸した。12時時点は1ユーロ=132円62~65銭近辺と同1円10銭の円高・ユーロ安で推移している。前日のニューヨーク市場で、きょう5日に欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和の詳細を公表するとみられることから、思惑的なユーロ売りが出た。5日の東京市場でもこの水準を引き継いで始まったが、その後はもみ合った。
ユーロは対ドルで続落した。12時時点は1ユーロ=1.1070~74ドル近辺と同0.0105ドルのユーロ安・ドル高で推移している。前日比で安い水準で始まった後は小動きだった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕