別の女性との結婚が発覚したため交際相手の女性を殺害したとして、元大阪府警巡査長、水内貴士被告(27)=懲戒免職=が起訴された事件で、上司だった愛甲哲也阿倍野署長が2月に遺族と面会した際、「幸せの絶頂期であるようなやつが、なぜこういうふうなトラブルになるのか」と発言していたことが12日、遺族への取材で分かった。
遺族は「謝罪の気持ちがあるなら『トラブル』という言葉は使わない。あまりにも配慮がなさ過ぎる」と話している。愛甲署長は「謝罪の気持ちを伝えるため、ご遺族にお会いしましたが、その思いが伝わらなかったとすれば申し訳ないと考えております」とのコメントを出した。
殺害された白田光さん(23)の遺族によると、白田さんの自宅を片付けるため2月に大阪を訪れた際、府警側から面会を求められた。愛甲署長は水内被告の結婚の経緯に触れた上で発言。山形県での葬儀に府警側から公式の参列者がなかったことについて「毎日のように苦情が来ており、署員の士気を下げないようにした」と話したという。