【シリコンバレー=兼松雄一郎】米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズは19日、急速充電器網と通信し、EVの電池切れを予防するソフトを3月末にも配信すると発表した。電池切れの不安を取り除くことで購入を促す。
ネットで常時、充電器の空き情報を集め、車との距離から、電池切れの危険を事前に知らせる。道案内ソフトと連動し、空いている充電器を適切な頃合いで自動的に通るよう経路が設定される。長距離走行時に充電器を探しながらルートを自ら考える煩わしさがなくなる。急いでいる人には、目的地までに必要な最低限の充電が終わればスマートフォン(スマホ)に知らせる機能もつけた。
ホテルやレストランなど長距離運転時の休憩拠点になりそうな場所からの要望に応じ、テスラが充電器を整備する。地方都市などでも充電網を広げる。近い将来に現状の充電器数を倍増させ、4千以上にする。