【ナイロビ=共同】ロイター通信は24日、ナイジェリア北東部ボルノ州ダマサクで、イスラム過激派ボコ・ハラムが「500人以上の子どもや女性を拉致し、うち約50人を殺害した」との地元住民の証言を報じた。
ニジェールとの国境近くにあるダマサクは昨年11月にボコ・ハラムに制圧された。ニジェールとチャドの軍が今月に奪還したが、町からはボコ・ハラムに殺害されたとみられる70人以上の遺体が見つかった。
ロイターによると、ボコ・ハラムは町から撤退する際に「(子どもや女性は)奴隷でわれわれの所有物だ」と言い、連れ去ったという。
ボコ・ハラムは昨年4月に女子生徒200人以上を拉致し、国際社会の非難を浴びた。今月には中東の過激派組織「イスラム国」に忠誠を誓うと宣言した。ナイジェリアと周辺国の軍は連携してボコ・ハラム掃討作戦を進めている。