大塚家具(8186)は27日午前、都内で株主総会を開いた。同社創業者の大塚勝久会長は筆頭株主として、「今回の経緯を巡る騒動はすべて私の不徳の致すところでおわび申し上げる」と陳謝した。その上で「昨年7月に消費増税の影響で受注が落ち、このままで会社はしばらく存続できても、社員や社員の家族、家具業界に影響が出ると危惧した」と説明した。
また、久美子社長について「会社が良くなることを考えてくれれば(久美子氏が社長に復帰する)クーデターはなかった。自分たちだけのことを考えれば、こういうこともあった」と述べた。勝久氏は以前から社外監査役などを採用しており、「コーポレートガバナンス(企業統治)などで間違っているのは久美子社長の方だ」とも語った。
同社創業者の大塚勝久会長は筆頭株主として、「私は『小さく産んで大きく育てる』という言葉を基に、これまで事業を大きくし株主に還元することを目的に頑張ってきた」と話した。その上で「今度は間違えず素晴らしい会社にしたい」と述べ、自身に賛同してくれるよう株主に求めた。
勝久会長は自身を含む取締役10人を選任するよう求める議案を含む2つの株主提案をしている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕