KADOKAWA(角川)は1日、短文投稿サイト「ツイッター」に書き込まれたつぶやきから、エンターテインメント情報をリアルタイムで解析する技術を開発したと発表した。ビッグデータ分析により、アニメや芸能人への関心の度合いや評価を数値化する。投稿者の興味を見える化することで、効果的な広告出稿や販売施策に役立つとみている。
新技術は角川アスキー総合研究所が、NTTデータや東京大学生産技術研究所の喜連川優研究室と共同開発した。角川が出版事業で培ったエンタメ情報の抽出技術に、喜連川研究室の言語解析技術を組み合わせた。
ツイッターの投稿を30秒~60分ごとに分析できる。芸能人の名前やアニメの作品名などエンタメ関連の言葉がどれくらいの頻度で、どんな言葉と一緒につぶやかれたかが分かる。クラウドサービスの形で提供し、利用企業ごとにサービスの窓口になるサイトを作り込む。
投稿内容からユーザーがつぶやきに込めた好悪の感情も判断する。コンテンツの作成者が内容の改善につなげるほか、広告などの効果測定をより精緻にできる。食品メーカーや広告代理店など幅広い業種での利用を見込む。