JR山手線の線路脇で架線の支柱が倒れた事故について、運輸安全委員会は14日、深刻な事故につながりかねない「重大インシデント」と認定し、鉄道事故調査官2人を現地に派遣した。太田昭宏国土交通相が同日の閣議後の記者会見で明らかにした。
太田国交相は会見で、JR東日本が2日前に支柱の異常を察知しながら対応をとっていなかった点を、「対応に大きな問題があったと考えざるを得ない」と批判した。
事故では山手線などが9時間以上運転を見合わせたほか、支柱が電車に衝突して脱線などにつながった恐れも指摘されている。太田国交相は「倒壊を防げなかった経緯を調べ、徹底した原因究明と再発防止対策を行うよう指導する」と述べた。