【フランクフルト=加藤貴行】フランス南東部で起きたドイツ旅客機墜落事故の犠牲者の追悼式典が17日、独西部ケルンの大聖堂で開かれた。乗客・乗員の家族のほかドイツのガウク大統領、メルケル首相、フランスやスペインの政府関係者らが参列した。
乗員・乗客150人を乗せた独ジャーマンウイングスの旅客機は3月24日、スペイン・バルセロナから独デュッセルドルフに向かう途中で墜落。同機にはドイツ人とスペイン人が多く乗っていた。
日本政府によると、搭乗者名簿にはデュッセルドルフ在住の佐藤淳一さんと永田敏さんの日本人2人の名前もあった。フランス当局が墜落現場の遺体の収容を終え、身元確認を進めている。
仏独検察当局の原因究明で、アンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)が意図的に墜落させた疑いが強く、自殺を図ろうとしていたことが判明した。精神病を患っていた副操縦士は本来なら墜落当日は乗務できない状況だったが、会社側に伝えていなかった。副操縦士の健康管理などを巡り、親会社の独ルフトハンザや独航空当局の管理体制が問われている。