【シリコンバレー=小川義也】インターネット検索最大手の米グーグルが23日発表した2015年1~3月期決算は、売上高が前年同期比12%増の172億5800万ドル(約2兆600億円)、純利益が4%増の35億8600万ドルだった。主力の広告事業は堅調だったが、ドル高や投資増が重荷となった。
グーグルは売上高の6割近くを米国外で稼ぐ。ドル高の影響を除いたベースでは17%の増収だった。売上高の9割を占める広告事業の収入は11%増の155億800万ドル。キーワードに関連する内容の広告を表示する「検索連動型広告」などのクリック数は前年同期より13%増えた一方、広告単価は7%下落した。
動画・音楽などコンテンツ配信やハードウエア販売など「非広告」事業の売上高は23%増の17億5000万ドルだった。
グーグルはデータセンターの増強や技術者の採用など中長期の成長をにらんだ投資を拡大している。1~3月期の設備投資額は25%増の29億2700万ドル、研究開発費は29%増の27億5300万ドルだった。3月末時点の社員数は約5万5400人と、昨年12月末から1800人増えた。