政府は29日付で、春の叙勲受章者を発表した。旭日大綬章には石原慎太郎元東京都知事(82)、米倉弘昌前経団連会長(78)、岡村正前日本商工会議所会頭(76)ら10人が選ばれた。落語家の桂文枝(本名・河村静也)さん(71)には旭日小綬章が贈られた。受章者は旭日章903人、瑞宝章3184人の計4087人。女性は386人で全体の9.4%だった。
旭日大綬章は、ほかに漆間巌元官房副長官(70)、唐沢祥人元日本医師会長(73)、小平忠正元国家公安委員長(73)、斉藤斗志二元防衛庁長官(70)、庄山悦彦元日立製作所会長(79)、高木剛前連合会長(71)、保利耕輔元自治相(80)が受章した。
男女雇用機会均等法の制定に尽力した元労働次官の松原亘子さん(74)に瑞宝重光章が決まった。囲碁棋士の大竹英雄さん(72)に旭日中綬章、植物の繊維質の主成分となるセルロースの合成に世界で初めて成功した京大名誉教授の小林四郎さん(73)が瑞宝中綬章を受章した。
外国人叙勲は36カ国・地域の85人(女性は14人)。パプアニューギニアのソマレ元首相(79)、ナンシー・ペロシ元米下院議長(75)が旭日大綬章を受章した。大綬章の親授式と重光章の伝達式は5月8日に皇居で開く。