春の選抜高校野球大会を対象に賭博を開いたとして、福岡・佐賀両県警が、指定暴力団道仁会(本部・福岡県久留米市)傘下組織の40代の組長の男ら数人を組織犯罪処罰法違反(賭博開帳図利)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
両県警は、計十数人が関与したとみており、ほかにも組員らを同容疑で逮捕する方針。参加者も賭博の疑いで立件する見通し。
捜査関係者によると、組長らは昨春の選抜大会で、勝敗を予想する賭博を組織的に開き、客から賭け金を集めて賭博をさせた疑いがある。組員が客に開催を知らせ、1口1千円で勝敗の予想をさせていたという。県警は、胴元として得た売り上げが組織の資金源になっていたとみて調べる。
道仁会は福岡県久留米市に本部事務所があり、全国での勢力は、昨年12月末時点で1010人。