JR名古屋駅(名古屋市中村区)付近の歩道に車で突っ込み、14人に重軽傷を負わせたとして、殺人未遂罪に問われた無職、大野木亮太被告(31)の裁判員裁判の初公判が12日、名古屋地裁(景山太郎裁判長)で開かれ、大野木被告は起訴内容を認めた。19日に論告求刑があり、判決は27日に言い渡される予定。
起訴状によると、大野木被告は昨年2月23日、無差別に通行人を殺害するため、JR名古屋駅付近の歩道に普通乗用車で進入。歩行者を次々にはね、男女計14人に骨折などの重軽傷を負わせたとされる。
名古屋地検は、多数の通行人を無差別に狙った殺人未遂事件の特殊性を考慮し、大野木被告の刑事責任能力の有無を調べるため鑑定留置を請求。鑑定の結果、責任能力に問題はないと判断した。
同地検は大野木被告が犯行時、車を時速40キロ以上に加速させていたことなどから、殺意を認定。昨年7月に殺人未遂罪で起訴していた。