財務省は21日、日本と中国が両国の経済・財政を議論する財務対話を6月6日に北京で開くと発表した。開催は3年2カ月ぶり。第2次安倍政権の発足以降は初めてとなる。中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)をめぐっても意見交換する見通し。日本側は理事会の融資基準の透明化などを改めて求めるとみられる。
日本からは麻生太郎副総理・財務相、中国からは楼継偉財政相が参加する。予算などの内政を担当する事務方の幹部も参加する。両国の経済・金融情勢や2国間の金融協力なども議論の題材となりそうだ。
財務対話は2006年に始まり今回で5回目となる。最近は歴史認識をめぐる外交問題が影響して開催が見送られていた。