厚生労働省は8日、日本年金機構の個人情報流出について、第三者委員会による調査を始めた。塩崎恭久厚労相は初会合で「徹底的に検証し、改善すべき点を明らかにすることが極めて重要だ」とあいさつした。委員会で原因究明を進め、再発防止策をまとめる。
初会合では、サイバー攻撃を受け、情報が流出するまでの経緯を厚労省から説明した。今後、年金機構や厚労省の担当者などに聞き取り調査を実施して全容の解明に努める。委員会の事務局長を務める中央大の野村修也教授は「表面的な検証にとどめるわけにはいかない」と述べた。委員は6人。甲斐中辰夫元最高裁判事が委員長を務める。独立性を保つため、厚労省の職員は除外した。