【ワシントン=矢沢俊樹】米議会下院は12日午後の本会議で、環太平洋経済連携協定(TPP)妥結の大前提となる米大統領貿易促進権限(TPA)法案を賛成多数で可決した。12日午後に始まった投票は賛成219、反対211だった。上院は同法案を5月下旬に可決済み。
ただ関連する、貿易で失業した労働者への財政措置を盛り込んだ法案が否決されたため、オバマ大統領や下院幹部は今後の対応を協議する。早ければ週明けにも同法案の再採決に踏み切るとの観測が出ている。オバマ氏は同法案の可決をまってTPA法案に署名するとみられる。