【ユニバーシティープレース(米ワシントン州)=奈良部光則】男子ゴルフの全米オープン選手権は20日、チェンバーズベイGC(パー70)で第3ラウンドが行われ、通算1オーバーの21位から出た松山英樹は2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72とし、通算3オーバー、213で19位と順位を上げた。
全米オープンゴルフ第3ラウンド、15番でバンカーショットを放つ松山英樹(20日、チェンバーズベイ)=共同
マスターズ・トーナメント覇者でメジャー大会2連勝を狙うジョーダン・スピース(米国)が71で回り、68をマークしたジェーソン・デー(オーストラリア)、ともに70で回ったダスティン・ジョンソン(米国)、ブランデン・グレース(南アフリカ)の4人が通算4アンダーの首位で並んだ。
この日はトップタイから出たパトリック・リード(米国)が76と崩れるなど多くの選手が苦戦。アンダーパーでホールアウトできたのは、決勝ラウンドに進んだ75選手中6人にとどまった。
松山は1番で8メートル近いパットをねじ込んでバーディー発進。その後はパーを拾い続ける我慢の展開が続いたが、9番(パー3)をボギーとし、スコアを伸ばせぬままハーフターンした。
後半は11番でボギー。534ヤードと長いパー4の14番では、1打目をフェアウエー中央付近のバンカーに打ち込んで手痛いダブルボギーとした。ただ、最終18番(パー5)で約2メートルのバーディーパットを沈め、ひとつスコアを戻し第3ラウンドを終えた。
ホールアウト後、松山は「(14番でバンカーに打ち込む)ミスをした時点で『6』は覚悟した。昨日よりは調子はいいのに結果がついてこない。このコースで戦うだけの技術がないのかな……」と苦笑い。ただ18番でバーディーを奪っただけに、「(最終日の追い上げに)つながってくれるといいかなと思う」と前を向いた。